暑い。
5年ぶりくらいの関東の夏なんですけど、6月時点でもうへばってます。
札幌にいたときは、なんやかんや30℃越えはそこそこあったのでまだ暑さに慣れる余地があったような気がします。
そのあとに住んだ釧路は、20℃台後半もまあまあ珍しいという涼しい(寒い)土地だったので、丸二年居た結果本当に暑さに弱くなりました。
学生の時は30℃越えの真昼間に国道20号走って大垂水いって、塩まみれになって帰ってきたりしてましたが、今思えば体に悪すぎる。
当時はお金なかったので飲み水とかもちまちま飲んでなるべく途中で買い足さないようにしてましたし、ほぼ無補給で走るのが習慣になってました。
毎回家帰ってきてから頭痛に苛まれてぶっ倒れてましたが、どう考えても水分・塩分が抜けてる所為ですよね。気づくの遅すぎ。
さて近況報告はこのくらいにして…
今回の本題は久しぶりのフィッティングです。
今のメインバイク、SCOTTのオールラウンドバイクであるAddict(勝手に軽量じゃないとずーっと言い張ってます)を納車してもらったあたりに受けて以来なので…もう3年経ってるんですね。はやいなあ。
bibouroku-cycle.hatenablog.com
経緯
過去記事にも書いていますが、当時受けたのは元プロレーサーの小橋さんが展開しているYURI Fitというフィッティングサービスでした。
Addict納車時はかつて乗っていた(今はほぼインドア専用機になってしまいました。たまには外でも乗りたいところ)Wilier Cento 1 SR2のポジションに合わせて組んでもらったので、かなりハンドルは高く・サドルは低かったみたいで、ポジションが激変したことにすごく驚いた記憶があります。(一応ウノくんもRetulでフィッティングはしてもらってたんですけど…)
当時の記事です。
結構特徴的なポジションですよね。
ブラケットのしゃくりがすごいし、サドルもマックス前に出てます。
ちなみにクリートは割かし踵側に引く形でのセッティングになりました。
当時は、フィッティング前とかなり変わったのもあって、このポジションに慣れるまではちょっと違和感あっても乗り続けようと思ってましたし、もともとふとももの筋肉をメインに使って頑張るのが得意だったみたいなので、割と自分の感覚とはあったポジションだったような気がします。
ですが…去年のGWごろに膝周りの筋肉を痛め、ニセコクラシックも膝痛がしっかり出てしまいDNF。
その後も半年以上は、100㎞前にはどんなに負荷のない状態でもペダリングが困難なほど左ひざの内側上にある筋肉が痛み出すようになってしまいました。
これがポジションに起因するのかどうかはわかりませんでしたが、どうやらいわゆる臀筋使うってやつがほぼできていないのでは…?太もも周りの筋肉に無理させすぎなのでは…?
という疑念を抱くに至りました。
というわけで、今回の関東に引っ越すにあたって、前から気になっていたフィッティングを受けることにしました!
いや体に関わることなんだから北海道にいる間に受けろよ、って話ですけど、北海道で受けれるフィッティングって選択肢がなくてね…
idmatch BIKELABって?
今回選んだフィッティングが受けられるのは日本では2店舗だけ。
東日本と西日本に1店舗のみという希少価値(?)のあるフィッティングらしいです。
(確か)サドルブランドとして知られるSella Italiaの展開するバイクフィッティングサービスですね。
このフィッティングを受けてみたい、と思ったのは、
システマティックにスキームが固定されているということがとても大きかったです。
フィッターの考え方や力量を反映する余地を限りなく排除し、最大公約数的に”良さげなポジション”を蓄積したデータから返す”システム”っていう感じ。
その分、フィッティングに臨む人間のデータを集める際の精度が低いと、そのままフィッティングの精度に直結しそうだな…とか、極端な体系をしているとかで、データベースに似たパターンがないような場合には合わない・精度が落ちるんだろうなあとかも思いました。(これは完全に妄想ですが、アジア系とかヨーロッパ系とかでもサンプル数変わりそうですよね。さすがにそこのデータはある程度揃えていると思いますけど…)
複数のフィッティングを受けたことがある方はわかると思うんですが、(特に個人のフィッターに顕著)フィッティングサービスによって同じような体の状態のライダーに対しても提案するポジションや内容が結構違うことがあると思います。
これはフィッターの考える”いいポジション”へのアプローチが異なることによって生まれるものであり、どのフィッター/フィッティングが悪いということではないと思います。よくわかっていませんが。
フィッティング内容
実際のフィッティングの流れとしては、
①問診
②身体データ測定
③測定データもとに複数ポジションで実際にペダリングして体の動きを確認
って感じ。
①の問診はそのまま。
痛みがある場所とか、どういった目的での自転車に乗るのかとか、他のフィッティングでもよくあるやつです。
②の身体データ測定は、Xboxのオプションで用意されてるKINECTセンサーで行います。
Retulとかだとマーカー貼ったりするっぽいですけど、この形式ですとただセンサーの前に立つだけ。指定されたポーズ(前屈とか)をとるだけで、腕の長さとか脚の長さとかを測定してくれるみたいです。(正直精度が気になりますけど、たぶん大丈夫なんでしょう。)
その後、なんかレーザー出る器具の上で片脚ずつ屈伸します。
多分これで足の重心とか、膝が内に入るかとか見てるんだと思います。クリート位置決定にかかわる部分っぽい。
測定結果は、PDFでもらえます。
ちょっと見方にコツがあるので、もらった時の説明はちゃんと聞くのをオススメします。
③は、実際にバイクを漕いでポジションを試していきます。
漕いでる間に自動でサドル高とかハンドルの高さ・距離が変化していくんですよね。
正直ちょっと怖かった気がしないでもないです。
後なんか記憶あやふやですが、筐体の前の方に風の吹き出し口があったような気がします。ちょっと面白かった…
そしてポジションが確定したら、そのポジションをバイクに反映していきます。
サドルとハンドルの上に基準点となるマーカーみたいなものを設置し、レーザーを照射します。マーカーの中心で距離をリセットし、手前のレールに立っている器具を移動させた分が距離を測定されるっていう仕組みっぽいです。
こういうとこまでズレが出ないようにしてあるの、すごくいいなあの気持ち。
クリート位置の反映も、専用の器具を使って行います。
靴の位置をしっかり固定+クリート角度・位置にズレが出ないようにレーザーとなんか円盤みたいなので測定、って感じでしょうか。
これちょっとほしい。自分でやると大体取付中にズレてよくわかんなくなるから。
というわけで作業はこれで終了。
大体1時間もかからないんじゃないでしょうか。大がかりなパーツ交換必要とかだとアレですけど。
結果とか感想とか
結果としては、サドルが5㎜くらい下がって、3.5㎝後ろに下がりました。
変更後に真横から撮った写真がない。のでサムネ用に撮っといてたやつで代用。
やっぱあんまわかんないすね。
機材交換が必要なので触れなかった部分としては、
ハンドル幅が広い(420を400にした方がいい)・ハンドルが近い+高い(1cmずつずらしていい)・クリートあと1㎝つま先側に出していいとのことでした。
ちなみにCento1に関しては変えてもらいました。
ハンドルはAddict専用ハンドルの日本向けラインナップの中から一番ステム長いものをすでに使っていたので、とりあえず保留。高くて気軽には買い替えられませんし。
クリート位置も、フィッティング受けた当時のシューズだと穴の位置の関係で再現不可なので、一時的にできる範囲のクリート位置で試してからシューズの変更も検討に。
今はS-worksのRoad7履いてるんですが、なんか穴の位置後ろらしいですね。知りませんでした。
フィッティング受けたのがなんやかんやもう3か月前で、実走のAddictもインドアのCento1でもまあまあ乗った感想としては、やっぱり臀筋使えてなかったんだなの気持ちになりました。
鍛えなおししている気分ですが、伸びしろと思って頑張っています。
クリート位置いじった結果、ダンシングでちょっと踏み込んだ時のワットが出やすくなった気がします。気のせいかも。
とりあえずまだまだ様子見ですが、今のところは悪くないかなというところ。
わたらせクリテでも太腿の筋肉に前ほどの負担をかけずに走れた気がしないでもないので、このまま試していって問題なければいいんだけど。特に膝に関してはまだわからないので…