大変間が空いてしまいましたね。
というのもしばらくレースに出ることができていなかったというのもあるのですが、北の大地に引っ越して新生活が始まったというのが大きいです。
本当は5月6月あたりにあるレースにも出て、7月のニセコクラシックに出てみたかったんですが。
社会の歯車となった僕には悲しいことにそんな余裕はなかったんですね。
そんなこんなで今夏初めてのレースは表題の通りニセコHANAZONOヒルクライムのS-4クラスになりました。
このレースは数年前のサイクルモードで(なぜか)参加者Tシャツを北海道のブースのおじちゃんがくれた時から出てみたいと思っていました。約4年越しの出場です。
僕の今の住まいはニセコから約100km。
試走しに行くのも一仕事ですが、優しい優しい最近クロスバイクを買った友達が車を(試走と当日合わせて二回も!)出してくれました。
クロスバイク買って初めてと言ってもいいような純粋なサイクリングを、思いっきりヒルクライムにしてしまったのは正直申し訳ないなと思っています。
しかも試走時はコース約16kmのうち後半8kmほどは土砂崩れのために通行禁止でした。
100km車走らせてこれだったので大笑いした記憶があります。(家出る前にリムテープが劣化しててチューブをバーストさせるということもやってました)
こう思い返してみると彼の家に足を向けて眠ることができませんね。調べてみたら元からちゃんと頭向けてたので模様替えしなくて済みました。なむなむ。
こんな感じの経緯を経てレース当日。
メイ◯ンのトップコンディションの不味そうさ加減に爆笑したり駐車場で開会式をブッチしながら整列直前までローラーを使いアップします。
ヒルクライムレースは初めてでしたが、試走の感じから序盤はハイスピードな展開になりそうと思ったことと、そもそも今まで出たようなエンデューロとは違い距離が短く高強度なレースになりそうだったことに加え、ネットタイムで順位が決まるため、別に前に並ばなくてもいいやと思ったためです。
これは結果的に大正解でした。
試走の時のデータや、今まで登った峠や山のデータを見ると、今回のコース(パレード含む16km、平均斜度4.6%)はだいたい45minくらいかなと予想していました。
去年のリザルトだとちょうど半分くらいの順位ですね。
まあ物足りないですけど自分の脚ならまあこんなもんかな…とか思いながら出走。
みなさんパレード区間もそこそこ飛ばします。
あ、前の人サドルに真姫ちゃんのラバストつけてる。
半分から先は試走できていないこと、加えて残り半分の方が斜度が増すと知っていたことから、かなりヌルい走りに終始してしまったなという感じはあります。
リアルスタート後約2kmほどですでにインナーを解禁。とにかくくるくる回して脚の疲労を防ぐ作戦です。
そもそも後ろ25までしかないから大目に見て欲しい()
ケイデンスは90rpm、パワーは240wあたりを目安にとにかくくるくる回します。
先にスタートしていた組から落ちてくる人(なんでいるんだ?)を交わしながら、淡々と刻みつつ体がでかくて自分と似たペースを刻んでいる人をさがし後ろに張り付きます。
そんなこんなをしていると、SUPERSIXに乗った小柄なお姉さんがすごいギア(多分34-17とかそれ以上。その時僕は34-23とかでした。)を踏んで僕の横を通っていきます。
強者のオーラ的なのを感じたので後ろに飛び乗ります。
その際についてきたおじさんと僕よりちょい上かな?くらいの人としばらくご同行。
お姉さんの後しばらくおじさんが前を引いていましたが、なかなかペースが上がらないどころかズルズルと下がってきて気づけば僕がトレインの先頭に。
引いてもらうのは大好きですが、誰かを引くのは大嫌いな僕。
前方投影面積がでかいくせにパワーも体重もない(ペラい体な)ので空気抵抗にめっぽう弱いのです。
というわけですぐ疲れるため損している感がすごいのです。
というわけで前に出た時はアタック()をかけるときです。
幸い足はまだまだあるのでコーナー明けの直登で一気に仕掛けます。
ペースが落ちかけていた三人は誰も反応せず、すんなり二つ前にいた良さげなペースのトレインまでジャンプアップです。
この頃には試走していたゾーンを越え、ちらほら10%越えの坂が顔をみせるようになるなど斜度が厳しくなってきていたこともあり、数人で固まって走るというのも珍しくなっていました。
こうなってくるとあとはただ淡々と登るだけ。
時折仕掛けてくる旧帝大のジャージを着た大学生に、学歴コンプという負の燃料を燃やして対抗。
なんとか置き去りにします。俺より高学歴のやつには負けられねえ…(?)
そんなことを繰り返していたら、数キロ手前で置き去りにしたはずのお姉さんに追いつかれました。お姉さんまだ17とか踏んでるしめっちゃびっくりした。
すごい根性だなと思いながらもくるくるし続けてきたこっちは正直まだ足があります。
ちょっとした降りで3段ほどシフトアップしてダンシング、あっさり置き去りに出来ましたがそこからも追いつかれるのではと気が気でなかったです。
そこからはおじさんと張り合ったりしながら残り1kmあたりまで登りました。ただ淡々とくるくるしただけです。ダンシングもほぼ使ってないです。
残り1kmって見てから思った以上に自分の脚が残っていることに気づきました(
これ絶対悔い残るやつじゃん…と思いながらも強めに踏み出します。
330wくらいを維持して残り500mあたりまで強引に行きます。
200mほど休憩して残り300mの緩い登りを少し長めの登りスプリント!
ゴールとの間には二人ほど。急斜面でアタックをかけて置き去りにするのとはまたちがう心地よさを感じながら二人とも抜き去って、山頂ゴールに飛び込みました。
緩い登りスプリントって、スピードはそんなに出ないのになんでこんなに気持ちいいんですかね? 一番好きかもしれないです。
タイムは42min09sec。
パレードを含めたタイムを計測してしまっていたので、公式リザルトまで正確な時間はわかりませんでしたが公式タイムは38min01sec96でした。
予想を7分上回りました。前年のタイムであれば5位相当だったので、ちょっと期待しましたが、世の中そんなに甘くはないし僕はそんなに強くもなかったです。
正直、最後のスプリントで無理やり出し尽くした感を演出したのでもうちょっとコンスタントに踏んでたらどうなっていたのかというのは気になります。
やたら保守的な走りをしてしまったのは反省です。
お分かりかと思いますがパワーメーター買いました。
おかげで右クランクアームだけ90で、残りは68とかいうがちゃがちゃした見た目になってます。
次は札幌市民大会かな? クリテリウムなのでもうあれですけど。
来年こそはニセコクラシックでたいなと思わせるレースでした。
余談ですが、
スタート時に前にいた真っ赤なサーヴェロ乗りの真姫ちゃんラバストの方が、自作のオタク(っぽくないけどオタク、がコンセプト)ジャージに気づいて(初めて気づかれました)くださって、めちゃくちゃ話盛り上がりました。
こういう経験は初めてだったので、声をかけてくれたことに感謝です。
あとは、ギリギリまでアップしてた自分にも。
以上です。思ったより長くなったね。