タイトルに商品名がはっきり書けないもどかしさ。
なんか色々ホイールを試した記事を一年前くらいに書いた気がしますね。
あのあと何やかんやしながらZIPPの303FCを使い続けてましたが、剛性面・TL専用という運用の面でも持て余し続けたので、結局手放して入れ替えることにしました。
ホイール何種か試した時の記事はこちら↓
bibouroku-cycle.hatenablog.com
一応もくじ。
ざっくり購入経緯
代替ホイールとして購入したのは
DT SwissのERC 1100 DICUT 45とERC 1400 DICUT 35です。
これをそのままタイトルにすると長すぎなのでね。
さて、まずはなんでDT SwissのERCシリーズにしたかというところから。
前回の記事にも書きましたが、303FCは硬い(気がします)。あとはTL運用に起因するトラブルに怯えて遠出しにくくなってました。
なのでまずそこをどうにかした上で、なるべく現状(前後40mmハイト・リム内幅25mm・1352g・TLのみ)と比較して空力に寄与しそうなスペック・重量などを悪化させないようにしたいなと思っていました。あとはお値段。
候補に上がったのは、
Fulcrum Speed 40C DB(前後40mm・1500gくらい)
DT Swiss ARC 1100/1400 50 (前後50mm・1100で1500gくらい)
ONE AER DX5/3(48mm・5で1400gくらい)
とかそんな感じだった気がします。
ONEAERは扱ってるところが見当たらなかったので諦めましたが、いまだにちょっと気になってます。
ARCについてはまず50mmもいらないんで除外。
Speed 40はリム内幅が19mmと少し狭く、少し設計の古さを感じたことから見送り。そろそろ新型でそうじゃないですか?
そんな感じでアンダー1500gくらい・リムハイトR35〜40/F40〜45くらい・ある程度使ってる人がいてあんまり悪い評判を聞かない・プラスで安ければ安いほどよし
で探しました。
この条件に一致しそうなのが、ERCシリーズだったという感じ。
リムについてのあれこれ
なんか有名な空力の研究所なんでしたっけ、SWISSSIDEって。
てっきりDTのホイールって全部このラベルついてるのかなとか思ってましたが、どうやら1100だけっぽいです。まあリムの形もスポークも1100と1400で全然違いましたし。(1100のリムはUとVを組み合わせたような、途中で曲がり方が変わるリム断面。写真は撮りましたが伝わらなかったので割愛。)
なんかリム形状で横風受けると進む力にできる時があるらしいです。ほーん。
すごいですねえ、感じ取れるレベルではないんでしょうけど。
ハブの気になるとこ
DT Swissのトップグレード、180ハブです。
回転性能はSINCセラミックベアリングで追求してるらしいです。
製品ページ読んでみましたけど、精度が高いことくらいしかよくわかりませんでした。
わかるひといたら教えて欲しいですね。
参考
https://www.dtswiss.com/ja/wheels/wheels-technology/sinc-ceramic-technology
気になったのは、ディスクローター取り付け用の山が一部削られている点です。軽量化への執念を感じるポイントであると同時に、ここで削るんだ…というちょっと拍子抜けする部分でもありました。なんていうか、こう、なんなんでしょうねコレ。
リアの1400は240ハブです。新型になってから240あれば十分すぎる気がしますね。
180はちょっとやりすぎ感があります(セラミックベアリングや軽量化、そしてお値段)。
DTの完組でなければ180を採用したホイールを買うことはないでしょう。ハブだけの話をすれば240どころか350で十分な気すらします。
お写真
組み付けるとこんな感じ。
思ったよりブランドロゴが目立っていい感じ。
気にしていた前後のハイト差も思ったよりわからない気がします。
フロントが1100なので45mmハイト、リアが35mmという組み合わせになっています。
フロントの方をリムハイト高めにするのって、あんまりみない気がしますよね。
エアロと軽量性と脚あたりのバランスを取りたかったことからこの組み合わせに落ち着きました。
細かい選定過程
303FCはとにかく脚への反発が強く、登坂の際に高めのパワーを一定時間以上要求されると、かなり早い段階で踏み続けることが難しくなってしまうことがよくありました。
なので、リアのリムハイトを下げて(303FCは40mm)ついでにタイヤは25mm以上使用可能・28mm推奨なので25mmに戻して(303FCは28mm未満使用不可)なるべく駆動に必要なパワーを下げました。26mmとか試したいですが、S社とピレリくらいしかない気がするんですよね。これできっと多少踏みやすくなるはず。実際のホイール剛性がどうなったかは知りません。
前後40mmのリムハイトだった303FCからリアが踏みやすさの都合から35mmになり、タイヤも25mmになったことで若干リム面とギャップができたため、相対的に空力は悪化しているはず。
なので、フロントを45mmにして穴埋めをします。フロントの方が先に風当たるしフロントの方が空力に寄与しそうじゃない?とかいう雑な考えもあります。
エアロはステム周辺が勝負所
— 日本風洞製作所 (@japanfudo) 2022年4月24日
先日ツイート「サイコンの空気抵抗の話」につながる話ですが、自転車において最前部にあるステム周辺が極めてすっきりしている自転車はエアロ数値が非常に良くなる傾向があります。逆に、ステムがゴチャついていると、どんなエアロフレームでもいい数値が出ません(続く pic.twitter.com/1fJ7cxheeJ
それっぽい言説のツイートのツリーを探してきました。ホイールについての言及ではないですが、多分そこまで間違ってないでしょう、多分。
その割にはめったに見かけないので少し不安です。
本当なら軽く軽くしたいので、前後とも1100グレードにしたかった(スポークも1100の方があからさまに扁平してて空力も良さそう)ですが、ご予算の都合で後ろだけ1400になりました。
実際乗った感想
買ってから何やかんや300kmくらいは乗ったような気がしますが、タイヤ銘柄どころか方式変わってるし、これは後々記事にする予定ですが、ポジションもそこそこ大きく変更しているので比較するのは正直どうなんでしょうね。
というのを前提にして書くと、前より少なくとも脚への跳ね返りというか負担感というかは減った気がします。登坂時も303FCの時より長く踏み続けられる気がする。(ホイールの変更によるものかどうかはわかりませんが)
これだけで買い替えの意味はあったなあと。
ホイール単体重量だけで言えば重くなっていますが、303にはシーラントが前後で140mlは入っていて、そこに28CのTLRタイヤを入れていたことを考えるとむしろシステム重量では軽量化しているかもしれません。まああんまり変わらない気はしますが。
というわけで
とりあえず目立ったネガはないので当面はこのまま使うことになりそう。
久しぶりにホイールのことを特に考えないで生活できそう。フラグにならないといいなあ。