久しぶりのオタクコンテンツの記事。
前回書いたのはナナシスの周年ライブでしたね。
bibouroku-cycle.hatenablog.com
あれからもちょくちょく音楽イベントには参加していましたが、でかめのコンテンツ系ライブに参加するのは久しぶりでした。
その間はライブハウスとかクラブとかで行われるようなイベントばかりに通っていました。具体的に言うと岸田教団とか星宮とととかSuchとかAiobahnのリリースパーティーとかですかね。どれもよかったです。聴きたいと思ってた曲がたくさん聴けたのも要因の一つですが、小さい箱のいい音響でしか味わえない良さをがっつり浴びれたのも大きそう。
ていうかでかい箱でやる意味、ホントにキャパ以外にないんですよね。大がかりな演出とかあると嬉しいですがなくてもいいですし。(個人の感想です。)
コンテンツ系ライブは規模が大きくなった後はどうしてもでかい箱でやらざるを得ないのでつらいとこですね。
今回参加した蓮の空の方に話を移していきましょうか。
蓮の空のコンテンツ展開はちょうど一年前の春から開始されていました。
個人的にこのコンテンツの一番の特徴は、現実の時間の流れと物語内の時間の流れが(密度の差はあれど)リンクしているところと考えています。
コンテンツが始まった当初に2年生だった登場人物はこの春に進級し3年生になり、新入生が入ってくるわけです。否が応にも、常に時間の進み、キャラクターが活動している時間の終わりが近づいてくることを意識しながらコンテンツを追うことになります。
これが個人的にすごく良くもあり、すごくネックになっていたりもします。
というのも、自分は大体のコンテンツの入り口が楽曲からです。
曲を聴いてこれいいな!ってなってからようやくコンテンツのストーリーに触れたりしていく人間なので、いいな!って思う楽曲に出会ったときにはコンテンツの展開が進み、多くの新曲が出ていたりした結果、もう曲が(比較的)古い曲になってしまっていて、ライブに行っても聴けない、聴けてもメドレーで消化・運が良くても歌唱メンバーが違う…などの事態が発生してしまいがちでした。何ならもうコンテンツ自体の展開が終わっていることもありました。
にも拘わらず、いろいろうだうだ言ってライブに行かない理由を探してしまって、ライブがたくさん開催されて、曲が増えて、聴きたい曲がどんどん聴きにくくなる…(でも絶対聞けないと決まったわけではないし、いつか終わりに来るにしても、明確に決まっているわけではない)というのをいろんなコンテンツで経験しては後悔を繰り返してきました。
蓮に関しては、作中の時間が現実とリンクしてすすんでいくことで、はっきりと、このメンバーでこの曲を歌う(可能性がある)のは多めに見積もってもあとライブ2回くらいかな…とか、新入生入ってきたらこのデュオ前提の歌詞の曲やらんかもしれん…と危機感をめちゃくちゃに煽ってきてくれるので、締め切りギリギリまでいろんなことを放置してしまいがちな僕にとって、すごく今しかない、これを逃したら終わりだ…という焦り(?)を感じさせてくれて、ライブに行く理由を強化してくれたのがありがたいなあと思いました。
一方でネックなのは、聴きたい曲を聴くチャンスが限られていることですよね。
いい面の裏返しなのでしょうがないんですが。楽曲ごとに結構好き嫌いが出がちな人間としては結構つらいです。
私が実際に初めて蓮の楽曲に触れたのは去年の夏ごろ。
Youtubeでリリックビデオを観たのが始まりでした。
とはいえ本格的に掘り下げていったわけではなく、実際にいろんな楽曲を聴き始めたのは…
はい、異次元フェス契機です…にわかですみません…
そこから一気に活動記録(アプリ上のメインストーリーのようなものです。これも現実の季節というか月に合わせ、ひと月に数回の更新があります)を観て、曲を聴いて、たまに時間が合うときはWith×Meets(キャストがキャラクターのアバターで行う生配信です。雑にくくると怒られそうですが、イメージはVtuberでしょうか)などを観るなどして、ゆるくコンテンツを追ってました。
通勤中の電車でボイスドラマみたいな感じで活動記録聴いてて、何回か懸命に涙をこらえる羽目になりました。
個人的に印象に残っているのは、ドルケ結成回に村野後輩から夕霧先輩にかけた”私にとってはあなたこそがスクールアイドル~”的なセリフです。この言葉の重みはすごいことだと思います。詳しくは活動記録読んでください、
楽曲だけを聴いていたタイミングではスリーズブーケというユニットに好みの曲が多かったのですが、私は結構初見で好きじゃないなと思った曲も、何回も聴くうちに最初はい意識していなかった音に気付いたりしていつの間にかめっちゃ好きになっていることが多々ある人間なので、なんやかんや大体好きになってました。
最初に聴いたタイミングから好きだったのは、眩耀夜行(スリーズブーケ)と素顔のピクセル(スリーズブーケ)、ハクチューアラモード(みらくらぱーく!)、アイデンティティ(みらくらぱーく!)あたりですかね。曲の嗜好が透けて見えそうだ。
どれもイントロが印象的で最初に聴いた時から好きになる要素マシマシでした。
スリーズブーケの曲は結構曲の雰囲気と歌詞がストレートにリンクしているので、王道にエモなんですが、みらくらぱーく!の曲は元気で楽しいみたいな曲に激重文脈パワーの乗った歌詞が飛んでくるので、ストーリーの文脈を知ってから聴くと一気に聴こえ方が変わります。
当初は結構このあたりの曲ばかり聴いていたんですが、その後もう一つのユニットであるDOLLCHESTRA の曲も聴きこんで最近ようやく良さがわかり始めてきました。
基本的にはこういうアイドルコンテンツ系のカッコイイ系ユニットが(曲が完全にダンスサウンドに振り切っている、とかはむしろ好物ですが)あんまり得意じゃなかったりすることがあって、(あとあんまり歌声が好みじゃなかったのもある)敬遠してましたが、なんか落ち着きました。
このあたりですかね。
Take It Over と KNOT はメロの展開が本当にパワーがあると思います。
トレーニング前とかに聴くとすごく元気になる。
青春の輪郭 は…なんていえばいいのかわからないですけど好きです。
自転車テーマだからかな(?)
とまあこんな感じの状態でライブに参加しました。
今回のライブは、2023年の10月~現在までの作中の時間の流れを振り返りながら、その前の曲(自分としてはここで聴きたい曲が聴けることに賭けての参加でした。もちろん新しい曲にも聴きたい曲はありますが、本来は1stライブツアーに行くのが正解だった。)もちょくちょく挟んでくれる形式。
衣装替えなどのタイミングで、節目となるストーリーのダイジェストで流して思い出補正をかけてくるし、演出をかなり作中に寄せる様々な工夫を随所にちりばめていて、作中と現実のリンクに心を砕いていることを感じられるライブでした。
ちなみに!一番聞きたかった 眩耀夜行 と 素顔のピクセル は、
セットリストに!
ありませんでした!!!
(これを書いている間に発表されたDay2でも演らなかったみたいです。何曲か入れ替えるかと思っていましたが、ユニットで一曲の入れ替えだったみたい。)
はい。
かなりつらいですが、スリーズブーケの歌唱曲はほかのものもかなり好きですし、みらくらぱーく!と DOLLCHESTRA に関しては大体好きな曲が聴けた(みらぱはハクチューアラモード、ドルケは青春の輪郭の回収に失敗しました。)ので演出なども含めてかなり満足度は高かったです。
一方で前述していたように、このコンテンツの”時間制限”の存在感はかなり色濃いので、今回で聴けなかったのでまた新たにコンテンツ地縛霊になった感が強くつらいです…
せめて幕張だけでも全通すべきだった。前回いったコンテンツのラストライブでも同じこと言ってたな、ホントに学ばねえやつだ。
まあこれはラストライブじゃないですけど、コンテンツの特性的にすべてがラストくらいの気持ちの方がいいかもしれません。どのコンテンツも一回たりとも同じライブはないので、その意味では何をいまさらって話ですが。
聴けなかった曲についてどうこう言ってもしょうがないので、セトリの話していきますか。
この時点で3500文字越えてるんで、特に印象に残ったところをさくさくと紹介していきますかね。
今セトリ見直してたんですけど、
全体曲→全体曲で最初2曲はまあわかる。個人的にTrick&Cuteの曲調が好きです。
そこから
ノンフィクションヒーローショー
ド!ド!ド!
KNOT
AWOKE
千変万華
水彩世界
って各ユニット曲を二曲ずつ。
火力高すぎるよ。なんか自然に受け入れちゃってたけど、普通にこの並びおかしい。
個人的にこのユニット曲ブロックは、先に挙げていた KNOT もすきですが、
水彩世界 と ド!ド!ド! がよかったですね。
水彩世界は単純に曲調と歌詞がすきです、入りの歌詞の”筆先を濡らした水が バケツの中濁るように~” っていうスタート良すぎますよね。
他2ユニットも多かれ少なかれ含んでいる要素ですが、スリーズブーケの曲はどの曲にも共通するテーマとして、ユニットの相手がいたから(いるから)ここまでこれた/これからもきっと大丈夫/楽しくなる、っていうよう楽観でもなければ強がりでもない、確信めいたものがこもった相手に対しての特大矢印が、歌詞として特にストレートに書かれている気がします。
他のユニットはもう少しなんていうか、明るい曲調に潜ませていたり(みらぱ!)、そもそも歌詞だけではそこまで表現してなかったり(ドルケ)なイメージがあります。
代表が多分 眩耀夜行 のサビ終わりかなと勝手に思ってます。
”きみとなら こんなに眩しい” この歌詞だけで本当に好きになりました。
前後の文脈的に、
行先には何があるかわからない、何もないかもしれない、でもそんな場所も ”きみとなら こんなに眩しい”
だと勝手に思っています。
ユニットの相手がお互いにとってどういう存在なのか、ここまでストレートに書いてくれているのが、スリーズブーケの個人的に特に好きなポイントです。
お陰でなんというか、二人の世界に入ってるときありますよね。
中盤で披露された Holiday∞Holiday っていう曲とか。
2人で手をつないでぴったり寄り添って花道歩いてセンターステージ歩いてたとき、今日は幕張にスリーズブーケの披露宴に来たのかなって本気で思いました。それくらい仲睦まじそうでした。
この曲が異次元フェスで大バズりしてましたね。わたしもご多分に漏れず好きな曲です。サビの中毒性もそうなんですけど、2番Bメロの例の歌詞とか。
(この曲が特に浮かれてるって書こうとしたけど、シュガーメルトとかフォーチュンムービーとかも結構浮かれてますよね。楽しそうにしている曲は純粋にこっちも楽しくなるのでどれも好きですが。)
なんかセトリから大きく外れた話をしてしまいました。
次はみらくらぱーく!の ド!ド!ド! なんですけど…
個人的にこれはストーリーとかの文脈ありきの曲になってしまったのであんまり書くことないっていうか書きたくないんですよね。
もちろん曲そのものがいい曲ですが、こっちが勝手に曲調や歌詞から読み取れそうなもの以上の意味を載せてしまっている気がします。それの是非はここでは議論しませんけど。
それがコンテンツ楽曲の強みの一つなのは間違いないんですが、ストーリーなど楽曲の様々なバックグラウンドを過剰に載せて考えると、自分の中での評価がよくわからなくなるのであんまりしっかり書けないです。
まあそれ言いだすとさっきのスリブの話はどうなんだよって話になるし、コンテンツに関連する楽曲がそもそもどうなの(このキャラクターはこういう性格/バックボーンがあるから~)みたいな話になってしまうので、なんか言ってんなコイツくらいに聞き流してくれると嬉しいです。
なんなら多分スリブとの違いは単純に(個人的に受けた)ストーリーその他の影響の強弱の問題。
一応個人的な基準というかラインがあるんですが、そっちの基準でいうとストーリーを追ってしまった時点でもうダメな気もするので、何も言わんときます。
他にもいろいろよかったところたくさんありましたが、ちょっと疲れてきたのでかなり厳選すると、なぜかダブルアンコールとかいう豪華仕様だったうちの一回目の
DEEPNESS
が二曲連続だったやつですね。
なんか勝手にDEEPNESSやったから今日はもうOn your markないかなとか思ってましたけど、DEEPNESSの後に最初の一音聞こえてすごくびっくりしました。
どっちもすごい火力のある曲ですよね。
幕張の音響、正直低音過多で微妙だなと思いましたが、On your markとDEEPNESSに関してはよかったかもしれません。こういう曲は低音に合わせてゆらゆらしてるのが一番気持ちいいので。
ていうかこの後シャッフルユニット曲3つやって、Wアンコールでさらに2曲っておかしいですよね。なんか4時間ちょっとありましたよ。
という感じのライブでした。
聴きたい曲はかなり聴けたものの、特に聴きたい曲は聴けなかったので、今後にかすかな望みを持つしかないわけなのですが、どうなるんでしょうね。
コンテンツ的には新入生が加入し、一年後には現メンバーの一部は卒業ということを考えるとかなり機会が限られそうというか無い気がします。
ホントに推しは推せるときにじゃないですけど、機会は逃さない方がいいって毎回思わされてます。面白そうって思ったらとりあえず飛びついてみるくらいしたほうがいいんだろうけど、性分がそれを許さないのがこの後悔を何度呼んでいるのか。
どうにかならないですかねぃ…